マーベル ビデオゲーム

マーベル ビデオゲーム

明るくて観客見えないね」「ああ……俺は後ろで見てる

いつも通り歌え

技術を競うわけじゃないんだ、いつもみたいに火丁が思うように歌ってみろ

それだけだ」「ん――まあ、いいけどさ」「マイクはいるか?」「あ、一応挨拶しとく」 度胸があるのは良いことだと思い、マイクを渡して後ろに下がった少止は、表情を作ることすら止めて、自然体でいる時の無表情のまま、腕を組んで火丁の背中越しに全体を見渡した

あなたも好きかも:play! play! play! go!
 何人かの、意味を込めた視線が飛んでくる

あなたも好きかも:パチンコ 綾瀬
大半は、ざまあみろ、みたいなものだ

それを受け取りながら、少止は一切反応しない

「えーっと、あ、どうも、娘です

あなたも好きかも:杉村太蔵 パチンコ
清音さんの歌を聞きに来て、そりゃないよって感じだろうけど、一曲だけおつきあいください」 ぺこりと頭を下げて、マイクを後ろへ放り投げ、それは少止の手元に吸い込まれるようにして落ち着いた

 清音が、自分のために歌うように

 火丁はいつだって――少止のために歌うのだ

 声を上げる

 いつものように、火丁は歌う

――最古の記憶は、複雑なカオ

 繋がりのない、男の人を、兄と呼んだその日

 ありったけの勇気と一緒に、伝えたとき

 なにかを噛みしめるようなカオをして

 頷いてくれたあの時のこと

 ――長い記憶は、空白の最中